我が家がキャンピングカーを買ったきっかけは、そもそもがペットだった。
もともと、かみさんが猫を2匹連れて我が家にやってきたのだが、その後わけあって、さらに猫と犬が家族に増えた。元来動物好きな我々なので、かわいい家族との生活は何の苦でもないのだが、困ったのが「旅行」だった。
何しろふたりとも遊びが好きだ。それもアウトドア遊びやウィンタースポーツが好きと来ているので、泊りがけで出かけたいのだが、さて、猫たちの食事は?犬の散歩は?
ペットホテルに預けてみたり、ペットシッターさんをお願いしてみたり。獣医さんに預けてみたこともあるし、友人に鍵を託して世話に通ってもらったこともある。
結果どうなったか。
まずお金がかかる。友達に頼んでも、やはり相応のお礼とかお土産を考えねばならない。
ペットホテルやシッターサービスは1匹いくらなので、数が多いと費用もばかにならない。
おまけに、旅先にいるこっちも留守宅のことが気がかりだ。冷え込んでくれば「寒くないかな?」、ペットホテルなら「さびしがってないかな?」。いやはや、とんだペットバカだが、結局は「ねぇ、心配だから早く帰ろうよ」となる。
そんなある日、夫婦で車に乗っていたら目の前を走る車に「犬が乗っています」のステッカーが。「そうか、連れて行っちゃえばいいんだ!」となった。これが始まりである。同様に考える人は多いようで、旅先でもペット連れの人をよく見かける。
キャンピングカーショーの会場でも、ペット連れで見に来ている人が実に多い。
圧倒的に犬連れの人が多いが、我が家のように猫を連れている人もいるし、鳥やリスザルを連れている人も見たことがある。
ペットを連れて行く旅には、それ相応の準備や注意点がある。
まず、そもそも連れ歩くのにストレスがないか確認すること。動物の種類によっては、また、個体差によっても、静かに過ごしたいタイプの子はいる。キャンピングカーで出かけるとなれば、走行中はゆれるし、音はうるさいし、そもそも落ち着かない。旅先は旅先で、家庭とは環境が違う。
そんなめまぐるしい変化がストレスになるかどうか、ためしに乗用車などで外へ連れ出して反応を見てみよう。
連れて行けるとなったら、移動中のこと、旅先でのこと、昼、夜の過ごし方を具体的に考えて、動物のための準備をしてあげよう。
走行中は、どこにいさせる?トイレは?中でもできるようにする?外だけにする?できれば、動物だけで落ち着ける、ケージなども用意すると移動も楽だし管理がしやすい。
実際、ショーなどでキャンピングカーを検討する際には、ぜひ、ビルダーやディーラーに相談してみよう。
連れて行きたい動物の種類は?大きさは?車を作る側も、ペット連れのお客さんの要望を聞いて、実に多彩な工夫を凝らしている。その豊富な経験から、役に立つアドバイスがもらえるかもしれない。
キャンピングカーはほとんどがセミオーダーのようなものなので、ペット連れが大きな要素ならば、ペットのことまで考えたレイアウトを勧めてくれるはずだ。
また、旅先まで連れ出すからには社会的なマナーも重要だ。車外に連れ出すときは必ずリードをつける。車の中は我が家でも、一歩出れば一般社会。動物が苦手な人もいることを忘れてはならない。
さらには、必要な予防接種やワクチン接種は必ず行っておく。無駄吠えさせない、噛み付かせないなど、基本的なしつけは飼い主の責任である。
大切な家族を連れての旅は、それはそれは楽しい。が、彼らが旅を楽しんでいるかどうか…?こればかりは聞いてみないとわからない。少なくとも我が家の猫たちを見ていると、飼い主のわがままにつき合わされている、というのが本音のようだが、漁港などに立ち寄るとおこぼれを期待して、何も言わないうちから色めき立っているから、それなりに楽しんでくれていると思いたい。
動物を伴っての旅は人間のエゴかもしれない。だとすれば、少しでも彼らのストレスをなくし、安全で快適な環境を用意してあげるのが、せめてもの役割だと思うのだ。